SIDE A本歌
多摩川に さらす手作り さらさらに 何そこの児の ここだ愛しき
作者不詳・武蔵国の東歌(むさしのくに の あずまうた)万葉集 巻十四・三三七三(東歌)東京・神奈川・多摩川(狛江市中和泉・万葉歌碑「玉川碑」付近。仮説) 夏/昼
東京と神奈川の境を流れる多摩川。
千三百年前、ここで麻の布を
川にさらし、白くする娘がいた。
その姿を見て「どうしてこんなに」
と驚く、東国の若者の恋の歌。
VERSE夏の日差しに 川は光って
白い布が 流れに揺れる
水音の中 あの子の手が
何度も何度も 布をさらすCHORUS 原歌多摩川に さらす手作り さらさらに何そこの児の ここだ愛しき
SIDE B返歌
川沿いの部屋、週末の昼。
娘のブラウスをたたみながら、
窓の外の多摩川を見る父。
千三百年前、この川で
布をさらす娘に恋をした
誰かと同じ、「どうしてこんなに」。
VERSE週末の昼 リビングの窓に
多摩川光る 空は晴れ
君のブラウス たたみながら
なんでこんなに 好きなんだろうCHORUS 原歌多摩川に さらす手作り さらさらに何そこの児の ここだ愛しき