えいわ|一首一景について
昔も今も、その景色には人の営みの歌がある。

万葉集、百人一首、俳句、近代の短歌。なんとなく知っている古い歌を一首選び、その歌が生まれた土地と季節を調べ、A面の本歌(もとうた)で当時の景色を、B面の翻歌(ほんか)で同じ場所の今を、それぞれ約30秒の曲と絵にしています。曲と絵は入口で、その奥に、調べて分かったことを一首ごとの記事として残していきます。

歌と友だちになるまで
一首を選んで調べ、A面を作る。そこまで深めると、その歌を動かしている歌の芯が見えてきます。芯を保ったまま、同じ場所の今の営みへ翻し、新たな歌と絵にしたものがB面の翻歌です。
B面を聴いてからA面に戻ると、なんとなく知っていた歌が、少し違って見えます。「秋の田の」は、翻歌を作ってから読み返すと、露に濡れる袖を眺める歌ではなく、濡れる側に立つ歌に見えてきました。昔の人が歌に込めたもの、その土地に残る営み、作りながら受け取ったもの、聴く人の中に生まれるもの。そのあいだを想いがめぐることで、歌は暗記した札ではなく、友だちになります。
「自分のものにする」のではなく、以前より身近になって、別の顔が見えるようになる。その関係を、歌と友だちになる、と呼んでいます。
詠古創景
古きを詠み、新しい景を創る。「えいわ」は、詠(歌を詠みなおす)・映(風景を映像に蘇らせる)・和(和歌、日本文化)・輪(過去と未来の循環)から。なんか、それ、ええわぁ、という合言葉でもあります。
三つの掟
- 一首=一つの場所=表と裏。本歌と翻歌、それぞれ約30秒。それ以上盛らない。
- 考証は仮説として、版を打って公開する。間違いは失点ではなく燃料。
- 迷ったら「自然の中での人の営みが映っているか」で決める。
本歌(もとうた)と翻歌(ほんか)
A面の「本歌(もとうた)」では、もとの歌が生まれた景を曲と絵でたどります。B面の「翻歌(ほんか)」では、その歌の芯を受け取り、同じ場所の今の営みへ翻して、新たな歌と絵をつくります。「翻歌」は、この営みを表すえいわ独自の呼び名です。
B面は、同じ場所の現代を、実在の場所と接点(駅から徒歩何分、いまそこにあるもの・ことなど)だけで描いた景です。翻歌は希望のあるもので終える、と決めています。表と裏のあいだを想いがめぐって、歌と友だちになる。えいわが作りたいのは、その往復です。
生成AIについて
音楽は Suno、絵は Codex の画像生成、編集は Claude Code・Codex を使っています。各作品にその旨を記しています。読みの間違い、考証のずれは、見つけしだい次の版で直します。
指摘・ご感想
専門家の方、その土地にお住まいの方からの指摘は、次の版のために受け取ります。#えいわ一首一景 で教えてください。
つくっている人
篠崎裕介(しのジャッキー)。古文も漢文も苦手だった理系が、音楽とAIという好きなフィールドを掛け合わせて、古い歌を一首ずつたどり直しています。