SIDE A本歌
松尾芭蕉(まつおばしょう)おくのほそ道(1689)山形・山形市 立石寺(山寺) 夏/午後(夕方近く。要確認:到着時刻の一次記述は未確認)
1689年7月、山形の山寺。
人に勧められて寄り道した芭蕉が、
夕方近くの岩山を登る。
扉の閉じた院々に物音はなく、
蝉の声だけが岩にしみ込む。
音があるから、静けさが深くなる。
VERSE岩をめぐり 岩を這って登る
杉の梢に 日はまだ暮れない
扉は閉じて 物音はない
心が澄んでゆく ただそれだけCHORUS 原歌閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
SIDE B返歌
山寺駅から歩いて5分、
千十五段の石段。せみ塚の前で
スマホの通知を切った彼女は、
五大堂の舞台から小さな町を
見下ろす。三百年前と同じ
蝉の声の中の、静かな時間。
VERSE山寺の駅から 歩いて五分
千十五段 登る夏の昼
せみ塚の前で 通知を切った
五大堂から 町が小さいCHORUS 原歌閑さや 岩にしみ入る 蝉の声